04
何かを問い掛けるように瞳を向けられ、ライオスは低く言った。
「戦争ですよ。今この世界は、二つの勢力に分かれて争っています。貴女が眠りについたすぐ後に始まってからこれまでずっと、争いは続いています」
「……!」
短い説明で、全てを理解出来た訳では無いだろう。
それでも、アウローラの瞳には影が走った。
初めて城の外の光景を目にした時にも見せた表情で、じっとライオスを見上げる。
話さない彼女が何を思っていたのか、正確には分からない。
この時、大きな瞳を見返す事が出来なかったから尚更だ。
そうしてしまったら、鏡面のように自身の心を映し出されそうで。
声に出さずに問い掛けられても、答える言葉を持たないから。
どうして貴方がそんな顔をしているの、と。
いつもの微笑みを作れない自分を見られたくなくて。
目を逸らすしか出来ない従者を、アウローラは何を思って見詰めていたのだろう。
彼女は、いつもこの世界をどんな風に見詰めているのだろう。
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Reservoir Amulet2