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二人の旅は続いた。

特に目的地がある訳では無かったが、出会った城から遠ざかるにつれ戦場へ近付いているのは明らかだった。

様々な事を見聞きするにつれ、アウローラも少しずつ今の世界の現状を理解しているようだった。

人間同士が互いに争っているという事。

互いに殺し合う為に知恵を絞っているという事を。

それでもアウローラは、考えを改める様子は無かった。

手を取り合い助け合う事も出来ると自ら示そうとするかのように、困っている人がいれば誰であろうと助けようとする。

怪我人がいれば手当てをし、迷子がいれば親を捜し出そうと必死になる。

それを側で見ながら、ライオスは時折尋ねたくなった。

どうしてそこまで出来るのかと。

今の世の中は、人助けなどしていては馬鹿を見る。

逆に傷付いたり裏切られたりする事の方が多いのに。

それだけ、皆は自分が生きて行くだけで精一杯なのに。

最初は、世間知らずのお姫様だからかと思った。

しかし、どうやらそうではないらしい。

彼女が人に手を差し伸べるのは、強い意志の元での行いだ。

頑なに貫く、鋼の意志。

他の時には従順で素直なのに、誰かを助ける時には驚く程頑固になる。

一体、何がこの姫をそうさせるのだろう。

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