09
永い永い夜が明けた。
奇跡は、起こらなかった。
朝日が雨に濡れた大地を照らす頃、青年は静かに息を引き取った。
アウローラは今もまだ、冷たくなった青年の手を握ったまま動かない。
声を掛ける事も出来ず、ライオスは離れた場所からその様子を見守っている。
彼女が何を思っているのかは分からない。
助けられなかった自分を責めているのだろうか。
悔やんでいるのだろうか。
その姿を見ながら思い出すのは、うなされていた青年が僅かに目を開けた時の事だ。
滝のような汗を流し、苦しそうな息をつきながら。
空が白み始めた夜明け前、あの時確かに青年は意識を取り戻したのだ。
半分は夢の中だったのかもしれない。
それでも、彼は細く目を開けて手を握るアウローラを見た。
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Reservoir Amulet2