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アウローラを女神と呼んだ、あの青年の気持ちを今理解した。

ただ心を明かすだけで、側にいてくれるだけで救われる。

言葉なんて無くても、力なんて無くても。

清らかな魂は、穢れに触れても変わらない。

むしろ、精錬されて輝きを増す。

時経つ毎に透明度を増し、目を逸らせなくなる。

それで自分の隠していた本心が暴かれても、構わないと思える程に。

「……光は、ありますか?私の女神様」

呟いた問い掛けに、返事は無い。

それでも、彼女がそっと体に回してくれた腕の温もりだけで充分だった。

それだけで、前に進める。

信じていられる。

光は、あると。





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Reservoir Amulet2