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ごった返す港の様子を眺め、ライオスは目を細める。

混乱に紛れ、上手く船に乗り込めるだろうか。

積み荷の間でも良い、船にさえ乗れたら。

そう考えて近付いてはみたが、やはり厳しい見張りが乗り込む者を監視していた。

やはり正面からは難しいか。

一旦は港を離れ、街の雑踏に紛れる。

「すみません、ローラ」

手を引いて歩いているアウローラに向かって話し掛ける。

「違う勢力間を移動する事は危険が伴います。以前にも増して監視も厳重ですし、下手をしたら命を落とすかもしれません。貴女はこちらで……」

待っていて下さいと口にする前に、アウローラは首を振った。

そして、繋いでいない方の手でしっかりとライオスの服を掴む。

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Reservoir Amulet2