19
ごった返す港の様子を眺め、ライオスは目を細める。
混乱に紛れ、上手く船に乗り込めるだろうか。
積み荷の間でも良い、船にさえ乗れたら。
そう考えて近付いてはみたが、やはり厳しい見張りが乗り込む者を監視していた。
やはり正面からは難しいか。
一旦は港を離れ、街の雑踏に紛れる。
「すみません、ローラ」
手を引いて歩いているアウローラに向かって話し掛ける。
「違う勢力間を移動する事は危険が伴います。以前にも増して監視も厳重ですし、下手をしたら命を落とすかもしれません。貴女はこちらで……」
待っていて下さいと口にする前に、アウローラは首を振った。
そして、繋いでいない方の手でしっかりとライオスの服を掴む。
- 38 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet2