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港の端に目立たないように停められていた船に乗り込む。

罪人として後ろ手に縄を掛けられ、薄暗い船室に閉じ込められる。

それでも、扱いは良い方には違いない。

何よりもアウローラと引き離されなかった事は大きかった。

口にはしなかったが、ルセスなりに気を遣ってくれたのだろう。

またしても心を読まれているようで、腹の立つ話ではあるが。

やがて船が動き出し、二人は積まれた荷の間で波の揺れを感じていた。

しばらく静寂が続いてから、ライオスが呟いた。

「ローラ、怒っていますか?」

「……?」

不思議そうな顔を向けられて苦笑しながら、船室の床を見詰めて続ける。

「私が王子だと黙っていた事ですよ。他にも貴女に話していない事は幾つもありますから。私を信用出来なくなってもおかしくはありません」

するとアウローラは迷う素振りも無く、すぐに首を振った。

「貴女は、優しいですね。だからこそ、女神にもなれるのでしょう」

「…………」

女神と聞いて、澄んだ蒼玉の瞳が痛みを増した。

あの青年を思い出したのかもしれない。

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