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攻め込まれる前の一時に、アウローラの両親は娘を信じてこれを語った。

きっと娘は何があっても、人を世界を愛してくれる。

そう信じて力を発動させたのだ。

あの閉ざされた城は、娘に対する両親の愛の表れだったのだ。

その後、国や城にいた人々、そして王と王妃がどうなったかはアウローラも知らない。

けれども今は他者の手に統治が渡っている事を考えれば、容易に想像は出来る。

例え無事だったとしても、眠った姫と二度とは会えない覚悟はしていただろう。

始まった戦いは、やがて他の国を巻き込み切っ掛けさえ忘れ去られる程の大戦争へと発展して行ったのだから。

そしてその始まりは、ライオスにも無関係では無かった。

百年前、魔力を持つ姫を求めて婚姻を結ぼうとしたのは、この国だったのだ。

この事実は、王位を継ぐ者にのみ伝えられている。

王であるライオスの父が、百年眠り続けた姫などという突拍子も無いような話をあっさり信じたのも納得出来る。

争いが始まる切っ掛けとなった国の王子と姫が、平和を願い巡り会った。

それは奇跡とも呼べるような出会いだ。

アウローラが、微笑んで愛を平和を語ってくれている事も。

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