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「構わんさ。こうしているのも仕事の一部。俺の役目は、こういう平安な時を民全てに提供する事だ。その為に、俺は此処にいるのだから」

いつに無く真面目な事を語る飛龍に、緋岐は感心したように言う。

「なるほど……。何か、すごいですね。俺なんて目の前のことで一杯一杯ですよ。同じ男として情けないですよね」

「人など皆そんなものだ。俺だって自分の至らぬ部分に情けなくなる事など毎日ある。そう気付くだけで、実は前に進む力となっているのだぞ。お前もまだまだこれからさ」

「そう……なんですかね?だったらいいんですけど……。一人を守る為なら、他は二の次になるとか……。考えれば考えるほど、情けないです。そのクセ、力を持つことに怯えてる」

飛龍は息を吐き、何かを思い巡らすような瞳をした。

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