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「そうだな。力は時に恐ろしい。振るい方を間違えれば、全てを奪ってしまう。だが、それを知っているのならば間違えない。例え過つとしても、それさえも強さとなる。悩んで迷うのも、それが人だからだ。正しい恐れは、弱さではないさ」

「正しい恐れは……。そうですよね。何だかすみません。突然こんな……何か普段は中々言えないことなのに、初めて会って人に話せるなんておかしいですよね。飛龍さんならって、何だか話してしまって……。赤羽さん達が飛龍さんを大切に思う気持ち、判る気がします。……って、赤羽さん!?」

「…………」

ふと見た赤羽は意識の無い様子で、湯の中に沈んでいた。

「おい赤羽!?どうした、誰にやられた!?刺客か!?」

怒鳴りながら、飛龍が慌てて引きずり出す。

「とりあえず落ちついて下さい!そして俺の感動返して下さい……」

しかし、そう呟いた緋岐の声に耳を傾ける者はいなかった。





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Reservoir Amulet2