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高千穂宮から、飛龍達は豊後へと様子を見に来ていた。

「ふむ、この辺りは中々平和そうだな」

「そうね」

満足そうに頷き合う飛龍と輝夜の後ろから、角鹿と扶鋤が不満そうに言った。

「何故私まで……。仕事があるのですが」

「俺も、こんな散策に付き合っている暇は無い」

「まあまあ、平和なのは良い事じゃねえか」

赤羽が場を纏めるように、ゆっくりと口を開く。

「折角だ。今日はこの辺りで宿を取るか。中々良い温泉があるそうだぞ」

「本当?楽しみね」

「おっ、いいじゃねえか」

「赤羽まで……。全く、何処までのんきなのですか。貴方がたは、どうぞゆっくりなさって下さい」

角鹿は息を吐き、呆れたようにそう言い放った。

「俺も残った仕事の続きをさせてもらう」

「扶鋤もか。色気の無い奴らだな」

「此処まで来たら、思いっ切り寛げよ」

「私達はそうは行かないのです」

五人は賑やかに話しながら、宿屋へと向かった。





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