02


宿屋へ行く途中、通り掛かった店先に何やら人だかりが出来ていた。

大きな人の声もする。

「何だ何だ、喧嘩か!?」

赤羽が叫び、皆は慌てて駆け付けた。

すると、変わった装束を着ている娘が店主と言い争いをしていた。

双方、一歩も譲る気配は無い。

飛龍は近くにいた少年に話し掛けた。

「何があったんだ」

「あ、いえ……ちょっとお金が使えなくて……すみません。何かいきなり旅してたらたどり着いてしまって……。ここどこか教えてくれませんか?」

「此処ですか?豊葦原の豊国ですが」

角鹿の返答に、少年は納得したように頷き掛けてから目を見張る。

- 5 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2