05


その言葉に、角鹿がやれやれと息を吐きながら頷く。

「それはもう、いつもですよ」

「ちょっと待て。それは俺のことか!?」

慌てて尋ねた緋岐を、紗貴は笑顔で流した。

「さあ?それより、ホント何だか、いきなりお世話になっちゃってすみません」

「気にしないで。困った時はお互い様よ。さあ飛龍、皆様を案内しましょう」

「……何故俺なんだ」

会話を交わす飛龍と輝夜に、紗貴は深々と頭を下げる。

「ありがとうございます。親切に……」

「何か、苦労してるんですね……」

緋岐に同情するように肩に手を置かれ、飛龍は諦めたように調子を変えて告げる。

「まあ良い。この際だ、着いて来い」

「飛龍、さすがー」

「なるほど……」

紗貴が不意に輝夜に耳打ちをした。

「輝夜ちゃん、飛龍さんが好きなんだ?」

「はあ。まあ、好きね。私がいないと、すぐに無茶する人だから。私がしっかりしていなくてはならないけれど。本当、仕方の無い人なのよ」

「あらま、何かもう判り合っちゃって……。これはもう、女同士語り合わないとね!さあ!裸の付き合いといきましょうか!」

そう言うなりむんずと輝夜の腕を掴み、紗貴は皆と共に宿屋へと向かった。





- 8 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2