07


やがて辿り着いたのは、街外れにある大きな公園だった。

昼間は遊ぶ親子連れや散歩をする人などで賑わうが、深夜ともなればほとんど無人になる。

「好都合だね」

ひかりが普段とは違う、不敵に見える笑みを浮かべて呟く。

「昼間の人の気配に引き寄せられたのかもな」

勇も口元を歪めて答え、公園の前に車を停める。

素早く車から降り立ち、そこからは氷月と神無の感覚を頼りに移動する。

両脇に緑の生い茂る道を進み、噴水のある広場まで来たところで人影を見付けた。

見回りに出ていた研究員に違いない。

しかし、その様子は明らかにおかしかった。

一人は仲間に攻撃を加え、もう一人はそれを必死で防いでいる。

「まさか、乗っ取られたのか!?」

転送されて来た武器を構えながら、勇が叫ぶ。

これ程に力を持った影魂は初めてだ。

そして、それだけでは無く。

氷月の内に警鐘が鳴り響く。

此処に来る前に時の向こうで身に付いた、危険を知らせる合図。

それがうるさい程に鳴り響いている。

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Reservoir Amulet2