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全てが押し潰されそうな重圧。

これは、この感覚には覚えがある。

よく知っている。

けれど、まさか。

まさか、こんな所で感じる筈は無い。

「……氷月さん、大丈夫ですか?」

膝をついてそっと触れて来た神無も震えている事に気付く。

あの尋常ではない気配を、彼女も敏感に感じ取ったのだろうか。

「どうした、怪我でもしたか?」

連絡を終えた勇も心配そうに訊いて来る。

「何でもない」

大きく深呼吸をして立ち上がる。

そんな筈は無い。

しかし、間違える筈も無い。

もしもあの人物が、影魂としてこの地にいるのなら。

信じたくない、恐ろしい仮定だ。

だが、もしもそうだとしたなら。

今、分かった。

この未来の地で、自分のやるべき事が。





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Reservoir Amulet2