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「もしかしたら知り合いなのかもしれない。そう思ったが、それでも俺は隠し続けた。もし神無が記憶を取り戻して、全く知らない娘になってしまったら……。そんな事を考えて迷っていた」

煙草の火を灰皿に押し付けて消した鏑が、真剣な表情で頭を下げる。

「すまなかったな、氷月。今まで黙っていて」

「…………」

以前、同じような事を言われたような気がする。

そう思って記憶を辿った氷月は、やがてふっと微笑した。

そうだ、あれは遥か時の向こう。

彼女と暮らした小さな小屋の、囲炉裏の側での会話。

『いつまでも此処にいてはいけない。……寂しくなるから、今まで言えなかったけど』

揺れる睫毛に、光る瞳。

暖かくも切ない、あの一時。

「……やっぱり親子だね。あんたと神無」

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Reservoir Amulet2