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『お前を必要とする存在が、こっちにいるんだよ。その時は、力になってやれよな』
初めて装置を目にした時の、勇の言葉を思い出す。
あれは、神無のことだったのか。
「神無がこっちに来たのも、きっと偶然じゃないよ。あの人が、こっちにいたからだ」
「あの人?」
「神無に怪我を負わせたのは、多分あの人だから」
彼女とのやり取りを思い返せば、予想は出来る。
「僕があっちにいた頃に一緒に行動してた盗賊団の頭領。逃げ出した僕を追って、盗賊団は僕を拾った神無の住む街を襲った。元凶は僕だ。だけど、あの人なら」
目を細め、大きく息を吐きながら続ける。
「あの人なら、時を越えても全てを支配したいと思っておかしくない。影魂の後ろにいるのは、頭領だ」
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Reservoir Amulet2