22


認める訳には行かない、彼が此処にいた事を。

氷月は戻って来ると語った。

ならば、この人達と会わせてはいけない。

「……ほう。その瞳、中々良いな。娘、我と共に来るか?」

興味深そうな目で、刀を構えた相手は唇を歪めた。

熱い炎が、ぱちぱちと。

これまで皆で身を寄せ合って暮らしていた村を包んで行く。

こんな酷い光景が、この世にあるなんて。

こんな酷い事をして、笑っている人がいるなんて。

目の当たりにしても、信じられない。

「何でも好きな物を与えてやれるぞ。何が欲しい」

何を言っているのだろう、この人は。

こうすれば何でも手に入ると思っているのだろうか。

もしもそうなら、絶対に屈したくない。

- 152 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2