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「力を振りかざせば何でも手に入ると思ったら、大間違いです」

こんな強い口調で人に話すのは初めてだった。

これまでに感じた事の無い怒りが、静かな炎のように胸の奥に生じていた。

「私は貴方とは行きません。絶対に」

その言葉や態度が気に入らなかったのだろうか。

相手は無言のままで手に握っていた太刀を大きく動かした。

交わす間も無く、激しい衝撃が体中を襲った。

倒れた場所に、熱い液体が染み出すのが分かる。

「……娘、自分の立場が分かっていないようだな」

かすみ始めた視界に、突き付けられた刃が光る。

「お前が朱月を助けたせいで、この村は焼かれたのだぞ。村人も全て死んだ。素性の知れぬ者を助けた愚かな所業が、村を滅ぼしたのだ。そして、助けた者は我等と行動を共にしていた裏切り者だ」

「…………」

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