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体中が熱い。

すぐにでも意識が飛びそうだ。

けれど、何も考えられなくなっても、これだけは分かる。

助けた事が間違いだなんて思わない。

傷付き倒れた人を見捨てるのが正しいだなんて、そんな事は有り得ない。

それに、例え氷月が村を襲った人達の仲間だったとしても。

彼は、この人とは違う。

時々、とても寂しそうな哀しそうな瞳をしていた。

ふと気付くと、何かを思うように空を見上げていたりもした。

彼は、この人とは違う。

人の痛みを、優しい心を、氷月は知っている。

だから、間違いだったなんて思わない。

自分のした行為で、彼を結果的に苦しめてしまうかもしれないけれど。

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Reservoir Amulet2