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自分が知る前の、朱月と呼ばれていた頃の貴方を、自分は知らない。

一体どんな生活をして、何を思っていたのか。

想像は出来ても、正確には分からない。

でも、それでも揺らがない。

どんな貴方も、それが貴方なら。

全てが大切で、受け止めたい。

「私、貴方に会えて……。本当に幸せだったよ……。哀しませて、ごめんなさい……」

変わらない、何があっても。

哀しませてしまうのは、本当に心苦しいけれど。

氷月の頬に触れた指に、熱い涙を感じる。

最後にこんなに泣かせてしまうのは、つらいけれど。

どうか届いてほしい。

貴方に出会えて、幸せだった。

側にいられて、一緒に過ごせて嬉しかった。

「有り難う……」

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