06
祈りを込めて神無を見詰めていると、部屋のドアがノックされた。
「ひかり?今いいか」
低く抑えられた勇の声が聞こえる。
「どうぞ」
そう応じると、静かにドアが開いた。
眠っている神無に気を遣っているのだろう。
「神無は、まだ眠ってるのか」
「うん。どうしたの?」
「客が来た。神無の顔を見たいって言ってるんだが」
その言葉を聞いて、目を瞬く。
「客?」
「ああ」
頷いた勇は、ドアを更に大きく開けた。
廊下に立っていた人物が、丁寧に頭を下げる。
「あ……。どうぞ中へ」
突然の訪問者を招き入れながら、椅子から立ち上がる。
これはやはり。
動き出しているという事か。
時の境を越えた戦いの行く末が。
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Reservoir Amulet2