07


太刀を握り締め、振りかざす。

下ろした刃は空気を切り裂き、人の形をした影を消し去る。

「なめんじゃねえぞ!」

鏑も大剣を振り回し、大いに暴れていた。

これまで直接の戦いには出ていなかったようだが、かなり腕は立つようだ。

白衣姿より、こちらの方が似合っている気がする。

「どうした、氷月」

視線に気付いたのか、鏑が訊いて来た。

「……別に」

氷月の反応に怪訝そうな顔をした鏑は、急に納得したような顔をする。

「俺の強さに驚いたんだろう。こう見えて俺は、昔は鏑の大番長なんて呼ばれて、ちょっとは名を馳せてたんだぞ」

「何、それ」

そんな会話を交わす間に、周りを取り囲んでいた影魂は全て鎮静されていた。

- 167 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2