09
「さて、氷月。頭領とやらは近くにいそうか?」
「……いる。でも多分、本体じゃないけど」
この前と同じ、影に隠れたものだ。
一体、頭領を倒すにはどうしたら良いのか。
何処を攻めれば良いのか。
「戦いながら探るしか無いようだな」
考えを読んだように、鏑が大太刀の柄を握り直した。
彼にも分かったのだろう。
近付いて来る、異様な雰囲気が。
『……朱月。またも我の邪魔をするか。我はお前を、もう少し賢く育てたと思っていたが。見込み違いだったか』
ぼんやりと浮かぶ、人の形を模した影。
直接胸の底に響くような、重圧感に満ちた声。
「現れやがったか」
口元に笑みを刻んだ鏑の瞳にも、緊張が走った。
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Reservoir Amulet2