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まだ、離れたくない。

別れたくない。

泣かせたくない、哀しませたくない。

一緒にいたい、もっと。

「あの時、何も出来ない自分が悔しくて、情けなくて。貴方をあんなにも哀しませてしまった自分が許せなくて。時を越えて記憶をなくしてしまっても、何処かで覚えてた。だから、私は戦う事を選んだの。今度こそ、守りたくて」

「……神無は、恨んだりしないのか?」

真っ直ぐな眼差しが胸に痛くて、氷月は目を伏せた。

「元々は僕を助けたから、あんな事になったのに。こんな罪人の、僕さえいなければ」

あんな事にはならなかった。

神無も村人達も、傷付かずに済んだのに。

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