05
「まあ別に、氷月にとっては大した意味も無かったかもしれないけど」
「……か……」
思わず口から出かかった言葉を飲み込む。
年上の神無が、こんな可愛らしい顔を見せたのは初めてだ。
新鮮で嬉しいけれど、今はそんな事を言っている場合ではない。
「とにかく、移動するよ。此処がどの辺りなのか確認しないと」
立ち上がりながら、周囲の様子を素早く確かめる。
木々が生い繁るこの場所は、どうやら山の中らしい。
白く染まる息と、頬を切るような冷たい空気は冬だ。
「……季節と場所は外れてはいないみたいね」
「そうだね。上手く目的の時に着けてたらいいんだけど」
並んで山道を歩き出し、ふと既視感を覚える。
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Reservoir Amulet2