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音を立てないよう、誰の視界にも入らないよう、身を屈めて移動する。

やがて小さな小屋まで辿り着き、その陰に潜む。

既にほとんどが炎に包まれ崩れそうな小屋から、一人の男が出て来る。

そこで足を止め、刃に付いた血を払って鞘へと仕舞った。

罪の意識など欠片も感じていない事が、それだけの態度から窺えた。

悠然と辺りを見回す男の元に、もう一人男が駆けて来る。

「頭領!こちらは済みました」

「そうか。ではもう此処に用は無い。行くぞ」

「はい!」

頭領と呼ばれた男は感情の無い声で指示を出し、部下らしい男と共に立ち去った。

それからしばらくして、小屋から娘が這い出して来た。

けれどもう力も出ないようで、冷たい地面に倒れたまま動かなくなる。

かつての自分の姿を、今氷月の隣にいる神無は落ち着いた瞳で見ている。

しかし、表には出さなくとも何も思わないでいる筈が無い。

隠している心の痛みは、叫びは伝わる。

時に他人さえ動かす程の力で。





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Reservoir Amulet2