03


こんなやり取りを、もう何回繰り返しただろう。

氷月は手を伸ばし、神無の髪に触れた。

「……?どうかした?」

「別に。ただ触りたくなっただけ」

指で黒髪を梳きながら言うと、神無が顔を赤くした。

「氷月。私は構わないけど」

頬を染めたまま、上目遣いで氷月を見上げて続ける。

「他の知らない人に、いきなりこんな事したら駄目だよ?変な人だと思われるから」

「そんな事する訳無いだろ」

さらさらと流れる髪に指を絡め、当然の如く答える。

「僕が触りたくなるのは、神無だけだよ」

「…………」

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