04


今度は、神無は何も言わなかった。

ただ、益々顔を赤くして目を伏せる。

普段は大人っぽく落ち着いている彼女のこんな表情を見付ける度に、何だか嬉しくなる。

思わず笑みを洩らすと、神無がぽつりと呟く。

「氷月、何だか狡い。こういう時ばっかり、急に年上になったみたい」

そう言ってから、気持ちを切り替えるように真っ直ぐに見上げる。

「氷月、今は休憩時間でしょ?良かったら、屋上に行かない?」

特に反対する理由は無い。

「うん。じゃあ行こうか」

二人で肩を並べて歩き出す。

こんな何気無く、ささやかな幸せが。

いつも、心を満たしてくれる。





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Reservoir Amulet2