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買った物を詰めた袋を提げた帰り道。

神無は、来た時とは別の通りを選んで歩いているようだった。

夕焼けの空の色は、何処でも同じだ。

優しくて哀しい、朱。

「氷月さん、少しはこちらでの生活に慣れましたか?」

はっと我に返ると、隣から神無が見上げていた。

「……まあ、少しは」

「そうですか。良かった」

「あのさ」

氷月はふと思い付いて、以前から気になっていた事を尋ねてみようと切り出した。

「この前言ってた、僕に力を貸してほしい事って何?」

「ああ、その事に関しましては」

そこまで言って口を閉じた神無が、一瞬辺りに目をやってから続ける。

「近い内にお話する機会があると思います。ただ、氷月さんは絶対に協力しないといけないという訳ではありません。ご自分で選択して構わないのですよ」

普段の打ち解けた調子とは違う、引き締まった態度。

白衣を着ている時の神無が、時折鏑や他の人に見せる顔だ。

彼女達の頼み事は、やはりその仕事に関する事なのか。

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