07


こちらに帰って来た後、翼とは笑顔で再開した。

かなり疲れているようだったけれど、隣にいる存在でとても幸せそうだった。

それが以前、神社の鳥居の側ですれ違った、スーツ姿の青年で。

間無【かんむ】大地【だいち】という名で、翼を案じて駆け付けたと聞いた。

二人の様子は、とても大きな選択をした後のようだった。

何かを選び何かを捨てた、そんな決意と痛みを感じたけれど。

それでも幸せそうに笑っていたから、嬉しかった。

「天承さんの神社、天照神社だろ?アマテラスって読める。それに、頭領の名は……」

ずっと頭領と呼んでいたけれど、昔一度だけ尋ねた事があった。

彼は冷徹な眼差しを向けたから怒鳴られるかと思ったが、意外にも答えてくれた。

「スサノオだって聞いた」

「天照に須佐之男……。有名な神話の神ね」

「あと、頭領の態度も気になってた。頭領が天承さんのことを呼ぶ時、確かに親しい相手を呼ぶみたいだった」

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