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「 じゃ、お前達。後は頼んだぞー」

相変わらずのんびりしている鏑が、他人事のように言葉を投げる。

それを聞いた神無は野菜を切る為に手にした包丁を持ったまま、鋭い視線を向ける。

「お父さん。私達が出掛けている間に、溜まっている書類の確認を終わらせておいて下さいね」

「そ、そんな厳しい事言うなよ。あんなにあるのに、無理に決まってるだろ」

「仕事を溜めているのは誰ですか?もっとしっかりして下さらないと困ります!」

「分かったから、包丁を振りかざすなって!」

いつもの事ながら、賑やかな二人だ。

氷月はその様子を眺め、ふっと息を吐いた。

当たり前のように受け入れてくれているけれど。

こんな自分が、この暖かな空間にいても、本当に良いのだろうか。





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