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夜の街を見回り、異常が無い事を確かめる。

「……取り敢えずは大丈夫そうだな」

やがて、勇が腰に手を当てて呟いた。

「この前、神無ちゃんが鎮静したばかりだし。でも油断は出来ないね」

頷いたひかりは、神無の方を見て尋ねる。

「どう?何か、感じる?」

「いいえ。今は何も」

「知ってたか?氷月。神無は影魂の気配を感じ取れるんだ。おかげで随分助かってる。人ならまだしも、実体の無いものの気配は掴み難いからな」

勇の説明に、神無は落ち着いた口調で付け足す。

「そんな確かなものではありません。私、ただ何となく感じるだけですから」

「へえ。何となくでも分かるなら、戦う時にかなり有利になるよ」

そう言ってから、氷月はふと考え込んだ。

この前に見た影魂を思い浮かべる。

あれが纏っていた、独特の空気。

あの時感じたのが、影魂の気配という事だろうか。

「氷月さん?どうかしましたか?」

声を掛けられて我に返ると、神無が気遣うような瞳を向けていた。

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