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帰った二人の報告を聞いた鏑は、難しい顔で腕を組んだ。

「駅の近く、か。深夜でも人がいる場所に現れたな。しかも、人の形を取っていた。誰かに憑く一歩手前だったな。お前達が発見してくれて助かったぜ」

「いえ。今回は間に合いましたが、次も見付けられるかは分かりません。これから益々増えて行くとするなら尚更です」

「……そうだな。今後の対策を練るしかないな」

息を吐いた鏑が、調子を変えて二人を見る。

「とにかく、お前達はもう休め。お疲れさん」

「はい。お休みなさい。お父さん」

鏑の研究室を出た後、氷月は共に歩く神無に尋ねた。

「今後の対策って、何か手はあるのか?」

「そうですね。見回りを強化するとかでしょうか。何しろ相手は影魂ですから、対策を練りにくいというのが現実です」

「影魂って、ずっと昔から現れてた?」

その質問に、神無は緩く首を振った。

「いいえ。ここ最近、ほんの数年前からだと聞いています」

「ふうん。だったら何か原因がある筈だよね。それは分かってる?」

「……何者かが意図的にやっているという見解は出ていますが、真実は分かりません」

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