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「私達でも変えて行く事が出来るんですね。人って凄いですね」

「ええ。悪い思念もあるのは事実ですが、美しく暖かな想いも確かにあるのですから。私は信じています」

氷月は驚いて二人の娘を見比べた。

前に神無も同じ事を言っていた。

「あんた達、何か似てるね」

「え?そうですか?翼さんと似ているなら嬉しいですけど」

「女同士ですから、自然と似て来るのでしょう」

そういうものだろうか。

翼の笑顔は、何となく人をごまかす力があるように思える。

にこやかな表情のまま、巫女が提案する。

「お二人共、折角いらしたんですからゆっくりしていって下さいね。お茶を淹れますから」

「あっ、お手伝いします!」

社の方へ歩いて行く神無と翼を見ながら、氷月は考え込んだ。

あの二人は、何処と無く似ている。

話し方も考えている事も。

全てではないが、何となくにている。

まるで幼い頃から一緒にいた姉妹のように。

これは偶然なのだろうか。

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