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食品を納めた袋を手に研究所へ戻ると、白衣に身を包んだ勇とひかりが待ち構えていた。

二人の姿を見付けるなり近付いて来る。

「お帰り。さあ、神無ちゃん。私と来て」

「えっ?どうしたんですか、ひかりさん」

「どうしたって、今夜の見回りはお前達だろ?だったら、それなりに準備しないとな」

驚いた顔をした神無に、勇が当然のように答える。

「今日は大晦日だ。夜には初詣に行く人で通りも混み合う。見回りのついでに、お前らも行って来いよ」

「神無ちゃん、振袖を着付けてあげる。翼ちゃんがね、今夜は神社のお仕事が忙しくて来られないからって、私に教えてくれたの」

「ひかりが着たら七五三になりそうだけどな。神無なら似合うだろ」

すかさず拳を繰り出すひかりとそれを防ぐ勇を見ながら、神無が戸惑うように言う。

「でも、良いんでしょうか?」

「大丈夫。鏑さんも良いって言ってたし」

「写真撮るって、張り切ってたぜ」

何とも鏑らしい。

「じゃあ行こう、神無ちゃん」

「あっ、はい!」

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