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通りに出ると、予想以上の人の多さに驚いた。

これでは、影魂が現れ易いというのも頷ける。

人の波に流されるように、通りの先にある大きな寺へと向かう。

「今夜は、きっと翼さんもお忙しいんでしょうね」

一人で神社を管理している巫女を思いながら、神無が呟く。

「そうだね」

相づちを打ちながら、空に浮かぶ月を見上げた。

冬の凍るような月は、今宵も美しい。

胸が締め付けられる程に、澄み渡る光を注ぐ。

視界の端で、同じ色の飾り玉が揺れる。

簪を髪に挿した神無は、ひかりも言っていたように着物を違和感無く着こなしていた。

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