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普段の洋服とは違うところも多いだろうが、身のこなしも慣れているように思える。

だからだろうか、何だかやけに。

「氷月さん?何か気になる事でも?」

神無に問い掛けられ、我に返る。

「……別に、何でもないよ」

そう答えてから、視線を道行く人々の方へと戻す。

今は見回りに来ているのだ。

他の事に気を取られている場合ではない。

自分に言い聞かせながら歩き、やがて寺へと着いた。

「……何だか、意外だね」

思わず呟くと、神無が首を傾げた。

「何がですか?」

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