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それから食べ終わった箸を置き、真剣な表情になって言う。

「大地さんはもう、何となく分かっていらっしゃるかもしれませんが」

「あの神隠しの事か」

「はい。原因は呪いを掛けている者でしょう。今日見た現場から、その気配を感じました」

巫女の瞳は今、静かで激しい怒りを秘めて鋭い。

「返しを受けてもあれだけの呪いを掛けられるのは、恐らく呼び寄せた人を元にしているからかと」

「人を元に……?」

寒気がするような内容を繰り返して口にすると、巫女は頷いて低い声で語り出した。

「あの呪いは人の絶望を育むものです。だから、元々生きている希望や歓びは無い、死んでもいいと自分で思っているような人を呼び寄せ、その心を元にして呪いを掛けているのでしょう」

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