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「ねえ、あんた。さっき翼ちゃんといい雰囲気だったわね」

「……は?」

「仲良く話してたし、翼ちゃんが行っちゃうのを寂しそうに見てたじゃない」

千景は何もかも分かっているとばかりに、力強く自分の胸を叩く。

「任せなさい。可愛い弟の恋は全力で応援するわ」

どうして自分の周りにはこういう人ばかりが集まるのだろう。

大地が何かを言い返す気力も無くして考えた時、神社にまた一人駆け込んで来る人物があった。

「おお、間無!舞には間に合ったよな」

「警部。本当にいらしたんですか」

「当然だろう、翼君の晴れ舞台だぞ!ほら、ちゃんとカメラも持って来たぞ」

矢島は満面の笑みでポケットからデジカメを取り出して見せる。

子供の運動会に駆け付ける父親のようだ。

益々賑わいを増す中、黄昏の光は少しずつ夕闇の光に変わって行った。





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