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ぼんやりと考えた時、後ろから足音が聞こえた。
「大地さん。こんな所にいらっしゃったんですね」
「……翼さん?」
何となく幻でも見ているような気がして、瞬きを繰り返す。
翼はいつもと変わらない様子で側へ来ると、首を傾げて尋ねた。
「何をしてらっしゃるんですか?」
「いや……。ただ歩いて来ただけだ」
「お散歩ですか。夜のお散歩はいいですよね」
全くもっていつもと変わらない世間話だ。
けれど、何だろう。
この巫女に、今夜はやけに違和感を覚える。
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Reservoir Amulet2