03
熱を出した事は、千景にも話していない筈だが。
大地の疑問を感じ取ったのか、説明は続けられた。
「千景さんは繁森さんに連絡をもらったようです。心配されていたようですよ」
「…………」
全く、皆に心配を掛けるとは情けない。
大体、千景も千景だ。
神社まで行ったのなら、直接此処へ来れば良いものを。
多分本人は、気を利かせたと得意そうに言うのだろうが。
「お台所、借りますね。そのまま寝ていて下さい」
翼はコートを脱ぐと、てきぱきと動き始める。
すぐに額の上に、冷えたタオルが乗せられた。
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Reservoir Amulet2