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「食欲が無いかもしれませんが、何か食べた方が良いですね。すぐに作りますから」

「……ああ、申し訳……」

言い掛けると、心地良い手のひらが頬に添えられる。

「何も言わなくて良いですから。ゆっくり休んで下さい」

微笑みを残し、翼は立ち上がった。

やがて台所から料理をする物音が聞こえて来る。

一人暮らしだから、誰かが台所に立つ音がするのは不思議な気がする。

まして、それが普段は神社で巫女をしている翼だなんて。

目を閉じて大きく息を吐くと、ぼんやりした頭に以前の記憶が蘇ってきた。

あれはもう一年程前になるのか。

寒い冬の日、仕事を終えて帰った夕暮れ。

あの時出会った巫女と、今はこんなに関わるなんて思ってもみなかった。

全く、あの出会いは最悪だったのだから。





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Reservoir Amulet2