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「姉さん、大声を出さないでくれ」

『あんたがロマンもマロンも無い事を言うからでしょ!』

「だから叫ぶなって」

かつて似たような経験でもあったのかと思う程の絶叫だ。

やがて、気を取り直したらしい千景が言い出す。

『まあとにかく、あんたちょっと探りを入れてみなさいよ。翼ちゃんに用もあったし、丁度良いわ』

「用?」

どうやらそれが電話を掛けて来た理由らしい。

『そう。これから話すから。あ、先に言っとくけどね。探りを入れる時は目的を悟らせないようにさり気無く訊くのよ。それから、プレゼントを渡す時は二人きりの静かな場所で渡すのよ。間違ってもごみ捨て場の側とかトイレの前とかロマンの無い場所で渡さないようにね!』

まるで我が事のように熱く言い聞かせて来る。

以前千景に何があったのだろう。

大地はそう思いつつも、続く姉の言葉に耳を傾けた。





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