05


小さな神社は、今日も静かだ。

この場所は、いつも変わらない。

此処にいる巫女は物欲など微塵も無いような女性だ。

欲しい物なんて、あるのだろうか。

考えながら赤い鳥居の側まで来た時、境内に人の姿があるのを見て足を止める。

一人は翼、もう一人は知らない青年だ。

いや、まだ少年と言っても良いような雰囲気をしている。

二人は丁度話し終えたようで、少年の方が頭を下げて向きを変えた。

やはり、まだ幼さを残す少年だ。

神社の外へ出る少年とすれ違いながら、何となくその後ろ姿に視線を向ける。

少年の、割には。

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