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マンションがあるのは、街外れにある大きな公園の側だった。
大地は公園の駐車場に車を停め、翼と共にマンションに入った。
人が住んでいないせいか、昼間でも薄暗くて気味が悪い。
建物の中に一歩踏み込んだ途端、その思いは更に強くなった。
よくこんな所で撮影などしたものだ。
此処を写したのならば、何かあってもおかしくない気がする。
翼は辺りを見渡すと、すぐに確かな足取りで歩き出した。
一階の廊下の端まで歩いて、その場に屈み込む。
「大地さん、分かりますか?」
問い掛けられ、大地は思わず唾を飲んだ。
そうしないと、声がかすれて話せそうになかった。
それ程に、此処には。
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Reservoir Amulet2