12


マンションがあるのは、街外れにある大きな公園の側だった。

大地は公園の駐車場に車を停め、翼と共にマンションに入った。

人が住んでいないせいか、昼間でも薄暗くて気味が悪い。

建物の中に一歩踏み込んだ途端、その思いは更に強くなった。

よくこんな所で撮影などしたものだ。

此処を写したのならば、何かあってもおかしくない気がする。

翼は辺りを見渡すと、すぐに確かな足取りで歩き出した。

一階の廊下の端まで歩いて、その場に屈み込む。

「大地さん、分かりますか?」

問い掛けられ、大地は思わず唾を飲んだ。

そうしないと、声がかすれて話せそうになかった。

それ程に、此処には。

- 160 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2