04
「すまんが、俺にも分からん。翼君からは夕べ署に連絡があったきりだ。理由は今は言えないが、頼んだ通りにしてほしいってな。彼女はこれまで非公式ではあるが捜査に協力してくれたしな。俺が責任を持つという事で押し通した」
理由の説明も無く道路を封鎖するなんて、普通は無理だ。
それでも出来たのは、きっとそれが正しかったからだ。
彼女はかつて言っていた。
全ていつかは大きな流れの元へ還る。
世界は人の為に廻っているのではないと。
「警部、少し抜けさせて頂いても宜しいでしょうか」
「捜しに行くのか?翼君を」
「はい。約束しましたから」
待っていると笑ってくれた、あの笑顔を忘れない。
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Reservoir Amulet2