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偶然知り合いだった為に、翼の接待役を押し付けられているけれど。
常に最善を尽くさなくてはならない。
この街の安全を守るのが、仕事なのだから。
決意を胸に、大地は隣の巫女を見た。
「何か分かったか」
「そうですね……」
声を掛けられた翼は煎餅を食べるのを止めて、袋の端を折ってからバッグに仕舞った。
それと同時に、眼差しの鋭さが増したようだった。
光を帯びた瞳のまま、殺人の現場となった路地を隅々まで眺め渡す。
こういう時の翼の邪魔をしないと、大地は決めていた。
そして誰にも邪魔をさせないよう、黙って側にいる事も。
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Reservoir Amulet2