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何と返せば良いのかも分からず、呆然とした大地に苦笑が向けられる。
「ま、普通は信じられないよな。けどな、今も実際に時を越えて戦ってる奴らがいるんだ。天承さんには、その手伝いをしてもらってる」
鏑が奴らと言った響きは親しげで。
彼にとってそれが大切な存在なのだと分かった。
鏑はそれきり説明は重ねず、装置の裏手に回った。
表からは見えないその場所には、椅子が取り付けてあった。
背もたれを装置に付けるようにして、大き目の安楽椅子がある。
椅子からはコードが何本も伸び、それは全て背後の装置へと繋がっていた。
そして、その椅子に座っていたのは。
「翼さん……」
大地が名前を呼んでも、反応は無い。
けれど、間違える筈は無い。
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Reservoir Amulet2