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上から顔を隠すように被さっている機械があるから、表情は見えないけれど。

その腕も足も機械に固定されて動かないけれど。

長い髪、白い肌に細い体。

此処にいるのは、間違い無く翼だ。

「どうして……」

「天承さんは、前から時空間移動の研究に協力してくれてた。そのおかげで装置は改良され、人の意志の力も大きく関係するようになった。今も、彼女の力で時が繋がっている」

鏑は抑えた声で続けた。

「勿論、こうしているのは彼女の意志だ。ただ、いつもは人が死ぬ直前の強い叫びに反応して時を繋ぐんだが、今回は違う。目的の時と場へ繋げなきゃならない。恐らく天承さんには相当の負担が掛かってる。だから、反対しようと思ったんだけどな」

「…………」

黙って見返す大地に、何とも言えない目が向けられる。

「大切な人がいるから大丈夫だって。そう言って笑ったから。だから、信じようと思ったんだ。そして、天承さんはあんたの名前を告げた」

「…………」

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