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何とか神社に辿り着いて、青年を社に寝かせる。
薬草や布を用意して傍らに座り、改めて手当てを始める。
「有り難うございます。すみません、ご迷惑をお掛けして」
「いいえ。此処でゆっくり休んで下さい」
そう言うと、青年は深い色の瞳で見詰めて来た。
「……貴女は?」
「この神社の者です」
先程と同じような質問に、不思議に思いながら返す。
「いえ、そうではなくて。貴女の名は?」
「名……?」
「はい。この神社は天照神社というんですよね。鳥居に書いてありましたから。何て読むんですか?あまてらす、ですか?」
「近くの村の方々には、てんしょうと呼ばれています」
青年が口にしたあまてらすという言葉の響きに、どうしてか引っ掛かりを覚えながらも答える。
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